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2006年1月17日 (火)

デセプション・ポイント(下)

デセプション・ポイント 下 デセプション・ポイント 下
ダン・ブラウン 越前 敏弥


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評価:★★★

後半を読み進めるにしたがい、疑念は確信へと変化した。どうやらストーリーの行き先が確定した模様なのだ。やはり残念な方向に。
そして本作の場合、ストーリー展開が確定した時点で、おのずと犯人が絞られてくる。そのような設定になってしまっている。

何故なら、AとB、対極に位置する2人の主要人物の為だ。
Aはストーリーの初めから「悪」であり、最後で「善」に変わる事はちょっと考えにくい。
とすると、必然的にBが「善」となる。そうならないとストーリーに収拾がつくとは思えないからだ。
そうなると、犯人はCかDに絞られる事になるが、それもストーリーの途中でDだと予想する事が出来る描写がある。
そしてその通りの結末になってしまった。

上巻と下巻では、上巻の方が面白い。初めにものすごく惹きつけられたし、途中で悪い方に裏切られたとは言え、読む手を止められない勢いがあった。
しかし下巻ではおおよその事が予想通りとなってしまい、あまり驚きはなかった。

急激な角度で上昇した面白さが、ほぼ同じ角度で下降したような印象の本作だったが、十分に楽しめたので、人には勧める事が出来そうだ。

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デセプション・ポイント(上)

デセプション・ポイント 上 デセプション・ポイント 上
ダン・ブラウン 越前 敏弥


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評価:★★★★

「NASAが北極の棚氷に埋まっていた隕石から、地球外生命体の痕跡を発見した」

素晴らしい殺し文句で始まったのが、本作の上巻だ。

ポイントは「NASA」それと「地球外生命体」だ。この2つのワードが出てきてしまった以上、面白くないはずが無い。
俺にとってこの2つは、小説に限らず、映画でもマンガでも、その面白さを保証する太鼓判的な意味を持つ。
そしてその期待通り、読み進めるにつれ、面白さが右肩上がりに増していった。
このままの勢いが続けば、本作に対して最高評価を下さなければならないな、そんな事を思いながら、寸暇を惜しんで読み耽ったものだ。

しかし事態は上巻の後半から、思いもよらない展開になった。
と言っても、俺にとっては全く「まさか」ではない。容易に予想できる2つの展開の内の1つに進んだだけだ。(正確に言えば、上巻の時点では「進みそうな」だが)

俺が予想した2つの展開とは、地球外生命体の発見が「本当」だった場合と「捏造」だった場合だ。
両者は全く性質の違うものであり、どちらに進むかによって、その後の展開は大きく異なるだろう。
そして非常に残念な事に、本作は俺が望んでいた方ではない、逆の展開に話が進んでしまったのだ。

その事を薄々分かってくるのが、上巻の後半だ。
従って、この辺から面白さにブレーキが掛かり始め、不安を残したまま、下巻へと突入する事と相成った。

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